2011年11月18日金曜日

広島ウインドオーケストラ36回定期演奏会



昨日から、広島ウインドの36回定期の練習が始まりました。



HWOは本番が少ない分、待ちに待った練習!という感じで、コンサート前の3日間の練習は、嬉しくてウキウキしながら臨んでいます。



さて、今回のプログラムは偉大な作曲家達の名曲がずらりと並んでいます。



前半は、没後50年を記念して、パーシー・グレインジャーの3曲です。



その中で、きっと、吹奏楽をしている人が演奏したり、聴いたりしたことがある一番身近な曲は、「リンカンシャーの花束」だと思います。グレインジャーが、イングランドのリンカンシャー州で民謡を採集して作曲した組曲です。



今日、指揮者のボストック氏が練習の時に、すごく興味深い音源を聴かせてくれました。



なんと!グレインジャーが当時リンカンシャー州で採集した地元の老人が歌っている元の音源と、それを採譜してちゃんと現代風に歌って録音した音源、傑作は、グレインジャーが家にあるオルガンを弾きながら、ご機嫌にその民謡を歌っている音源です。最高でした!グレインジャーがこういう経過を経て、この作品が生まれた思うと、愛しさ倍増です。




この、興味深い音源を買えるサイトを見つけたので、マニアックな方のために載せておきます。英語ですけど、民謡の楽譜や歌詞、「リンカンシャーの花束」のことについて書いてある本とCDがセットになっています。他にも、ホルストや、ミヨーのシリーズもあるようです。



https://www.whirlwind-music.com/Web_store/web_store.cgi



今回のプログラムで個人的に一番「ジーン」とくる曲は、「ローマの権力とキリスト教徒の心」という曲です。変わったタイトルですけど、「時の権力者と対立する個人の魂の果てしない苦悩」を表現した音楽なのだそうです。しょんぼりした「孤独な男」のテーマと朗々とした「ローマの権力」のテーマとが絡んで、苦悩の音楽が続いた後、最後に苦悩から解放されたかのように、何とも温かな短いメロディーを、色々な楽器のソロで繰り奏でます。私はそこが「ジーン」ときます。残念ながら、自分はそこの部分はお休みで参加できずに横で聴いています。。。


是非、その最後を期待して聴いてください。



後半には、松下功が東日本大震災で被災された方々を想い作曲した「天空の祈り~とうとき命に~」という曲を演奏します。ボストック氏は、この曲をドイツ等でこれまでに3回指揮をされたそうですが、毎回聴衆が涙を流したと話してくれました。



コンサートでは、作曲者のハートが伝わるような演奏をしたいと思っています。



是非聴きにいらしてください!



好評いただいている「広島ウインドオーケストラのブログ」でも、練習風景や20日の聴き所や詳細が掲載されていますので、こちらも是非ご覧ください。



http://hwoblog.cocolog-nifty.com/blog/


http://hwoblog.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/20-8138.html


2011年11月20日(日)14:00開演(13:00開場)
広島国際会議場フェニックスホール

(広島市中区中島町1-5)
会場へお越しの際は公共交通機関をご利用下さい。

指揮:ダグラス・ボストック

program
パーシー・グレインジャー:マーチング・ソング・オブ・デモクラシー  
パーシー・グレインジャー:ローマの権力とキリスト教徒の心
パーシー・グレインジャー:リンカンシャーの花束  
アーロン・コープランド:エンブレムズ  
松下 功:天空の祈り ~とうとき命に~  (2011)
フローラン・シュミット:ディオニソスの祭  

指定席  ¥3,800
自由席 一般 ¥2,800(当日¥3,000) 学生 ¥1,800(当日¥2,000)


前売りチケットをお求めの方は、kiginokoe@me.com へメール下さい。