シングルリードの調整:「リードマイスターを使って」の続きです。
「リードマイスター」での調整が済んだら、一通りリードを吹いてみます。
おおまかに、イイ感じになっています。
でも、まだ吹き心地に不満の残るリードがあるので、
今度は、音色の微調整をカッターと紙ヤスリを使って行ないます。
●厚く感じる、音色がゴワゴワ(モコモコ)した感じ、低音が出難い、というタイプのリードの調整。
黒マジックで書いてある辺りを、リードの繊維に対して垂直に筋をカッターで切っていきます。
(切った時「プチッ」という感じで切ります。)
切る面積は、様子をみながら試して下さい。
すごく厚い場合は、書いた線より下の方まで、何カ所もカッターで刻んでいきます。
音がすっきりしてくると思います。
勘が上手く働いて、良いカットができた時には、プラス音色が柔らかく滑らかになります。
●薄く感じる、ビリビリ(シャリシャリ)した感じ、というタイプのリードの調整。
平らな板に、木工用サンドペーパー400番前後の紙ヤスリを貼って、(または平らなところに紙ヤスリを置いて、)リードの底の面を1〜2回擦ります。
これは、結構音色が変わります。荒い響きがしていたリードなら、キメが細かくなった感じになると思います。
次に、紙ヤスリの上にリードを置き、リードの裏面の下の部分を、上記の、リード側面図の点線で書かれたような斜めのラインをイメージして1〜2回擦ります。
こうすると、リード先端の開きが大きくなり、薄過ぎたり、詰まった感じのしていたリードが、少し厚みを増した感じになると思います。
指の腹でリードの下の方を しっかり押さえながら、擦ります。 |
更にビリビリという音色が消えないようなら、リードの先端の両隅のマジックで囲っているところを、紙ヤスリで軽く1回ずつ擦ります。先端は敏感なので、その程度で音色が変わります。
結果、一箱10枚のうち、
結果、一箱10枚のうち、
吹き易いリード→6枚、
自分には薄すぎるので初心者の生徒さんにあげる吹き易いリード→2枚、
やっぱり音色がどうにもならないリード→2枚
となりました。
となりました。
大雑把な説明でしたが、、、私はこのような方法でリード調整をしています。
前回のブログで書いた、「リードマイスター」を使うと、上手くいく確率が高くなりますが、光に透かして調整する方法もかなり有効です。
✿( ❛‿❛)✿✾✾✿
もっと、ちゃんと知りたい方へ。
高知クラリネット協会会長で小学校の校長先生でもおられる野町雅之氏が、
「悩めるクラリネット吹きのために」〜クラリネットリードのお話と調整〜という冊子に、リードの調整法について、写真図解入りでとても分かり易くご自分の研究された事を詳しく書かれています。
しかも!ご興味のある方がいらしたら差し上げて下さいと、その貴重な資料を、PDFファイルで預かっております。
ご覧になりたい方がおられましたら、
までご一報下さい。
(๑→‿ฺ←๑)♫ ♫♬♪♫
終わりになりましたが、貴重な情報を惜しげ無く提供して下さった、花井宏維氏、野町雅之氏、そして気前良くリードマイスターを貸して下さっている、Yさんに大変感謝いたします。