先日、広島ウインドオーケストラの第39回定期演奏会が、広島アステール・プラザで開催されました。
今回は何と言っても、プログラムがとても良いのです。鑑賞するという立場だと、どの曲も想像力を掻き立てられるので、自分だったら飽きずに聴き入ってしまうだろうなあ、という曲ばかり。でも実は広島ウインドの定期史上最高の難易度の高いプログラムということで、このプログラムを考えて下さった国塩哲紀さんから「心臓から血が出るプログラムだよ」と前から冗談で脅されてはいたものの、実際本当にそうでした。HWOのメンバーも、今回は練習初日から雰囲気が少し違うほど緊張感がありました。
私は、メインとなる、デイヴィッド・マスランカの50分にも渡る壮大な「シンフォニーNo.3」を、HWOですると訊かされた時から、こんな曲を自分たちのバンドで下野さんと一緒に演奏できる事に興奮をしていました。各楽器の息(フレーズ)の長いソロも多く、奏者にはかなり緊張を強いられる曲ですけど、強い生命力に溢れるこの曲はとても魅力的です。
そして、今回のコンサートの為に作品を書きおろして下さった平石博一氏の「時の記憶は反射する」も、大変楽しみにしていました。HWOでは、2年前に「水を抜けて」という吹奏楽では珍しい(他に無いと思いますが?)平石氏のミニマル・ミュージックの語法を用いて作曲された作品を演奏させていただき、宝石を散りばめたような煌めきのある曲でとても印象に残っていたからです。
平石氏は、練習2日間とゲネプロ、本番とずっと立ち合って下さり、細かいアドヴァイスを下さり、作曲家の想いがヒシヒシと伝わってきました。これは、良い演奏にしなくてはと気が引き締まりました。
こんなに楽しみにしていた、リハーサルの初日にうかつにも風邪をひいてしまい半分微熱で朦朧とした中、広島公演は無事終えました。翌日は、疲労でのびきっていましたが。。
今年はHWO創立20周年の年で来週21日には、同じプログラムで東京公演があります。
一度本番を終え、また新たにスコアを読みながら練習していると、やっと全体像が少しづつ見えて来て、また木曜日からのリハーサルが楽しみになってきました。今度は体調を万全にして、新境地に行きたいと思います。
多分、メンバーのみんなそれぞれが、静かに熱い気持ちで21日に向かっていると思います。
東京近辺にお住まいのみなさま、是非聴いて下さい。よろしくお願いします。
2013.4/21(日) 14:00開演 (13:30開場)
〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
*会場へお越しの際は、公共交通機関をご利用下さい。
指揮
広島ウインドオーケストラ音楽監督
下野 竜也
program
木下牧子:シンフォニア(1988)
北爪道夫:風の国(1985)
平石博一:時の記憶は反射する
(2013年HWO結成20周年記念委嘱作品 初演)(2013)
マスランカ:交響曲 第3番(1991)
S:¥3,500 A:¥2,500 B:¥1,500 (税込み)
チケット取扱
●イープラス http://eplus.jp/
●チケットぴあ Tel.0570-02-9999 (Pコード:187-931)
●ローソンチケット Tel.0570-000-407 (Lコード:33677)
●東京オペラシティチケットセンター Tel.03-5353--9999
●東京文化会館チケットサービス Tel.03-5685-0565
お問い合わせ
株式会社AMATI Tel.03-3560-3010
株式会社AMATI Tel.03-3560-3010