cl.高山朋子さん、pf.片山敦子さん、 pf.魚住恵さんです。
今日は、ベルの会の発表会でした。
ベルの会とは、会員同士で演奏を聴き合うという大変珍しい!?会で、年に2回定期的に発表会を開催しています。
スタンウェイが置いてあって、会場費が安いという、上野学園ホール(旧アルソックホール)のスタジオを利用してみるというのも、この度の目的の一つ。
結論は、ホールの方が色々と融通が利かせて下さってとても快適でしたので、穴場の貸しスタジオだなと思いました。正し、あまり利用されていないので、調律の狂いがどの程度なのか事前にチェックして対処した方が良いです。
私たちも今回は狂いが酷かったので調律をしていただきました。
さて、本日のプログラムです。
出演者が各自で選んだ偶然の組み合わせですけど、とてもいい感じです。
1) ピアノ・ソナタ第2番 op. 35 変ロ短調/ F. ショパン
2) クラリネットとピアノのためのソナチネ/B.マルティヌー
3)ソナタ ヘ調 op.11- 4 /P.ヒンデミット
4)雨の樹素描 Ⅱ ~オリヴィエ・メシアンの追憶に~/ 武満 徹
5)《幼子イエズスに注ぐ20のまなざし》より <幼子イエズスの口づけ/O. メシアン>
私は、ヒンデミットのヴィオラソナタをサックスで演奏しました。
ヒンデミットにしては、とてもロマンティックで彼の内面の発露が感じられる曲で、クラシックのサックスの曲にはなかなか無い、ドイツ的な愚直さとスケールの大きさを感じる作品です。
そういった意味では、サックスの曲は、洒落ていたり、格好良かったり、華やかだったりするタイプが多いなあと改めて実感しました。
格好わるくても、ここまでなり振り構わずストレートに感情を露出する曲は、演奏してみてとても新鮮でしたし、正直、気持ちもよかったです〜。
でも、ある部分は対位法が複雑に入り組んでいたり、だまし絵のように拍子を全く無視してリズムが自由に展開していたり、実は緻密な作りになっていて、探り甲斐のある作品です。
今回も、谷祐子さんに息のぴったり合う伴奏をしていただいて、練習から本番までとても有意義な時間でした。