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2012年1月22日日曜日

音色に関してのシングルリードの調整




シングルリードの調整:「リードマイスターを使って」の続きです。


「リードマイスター」での調整が済んだら、一通りリードを吹いてみます。


おおまかに、イイ感じになっています。


でも、まだ吹き心地に不満の残るリードがあるので、
今度は、音色の微調整をカッターと紙ヤスリを使って行ないます。




厚く感じる、音色がゴワゴワ(モコモコ)した感じ、低音が出難い、というタイプのリードの調整。

黒マジックで書いてある辺りを、リードの繊維に対して垂直に筋をカッターで切っていきます。
(切った時「プチッ」という感じで切ります。)
切る面積は、様子をみながら試して下さい。


すごく厚い場合は、書いた線より下の方まで、何カ所もカッターで刻んでいきます。


音がすっきりしてくると思います。


勘が上手く働いて、良いカットができた時には、プラス音色が柔らかく滑らかになります。




薄く感じる、ビリビリ(シャリシャリ)した感じ、というタイプのリードの調整。




平らな板に、木工用サンドペーパー400番前後の紙ヤスリを貼って、(または平らなところに紙ヤスリを置いて、)リードの底の面を1〜2回擦ります。


これは、結構音色が変わります。荒い響きがしていたリードなら、キメが細かくなった感じになると思います。




次に、紙ヤスリの上にリードを置き、リードの裏面の下の部分を、上記の、リード側面図の点線で書かれたような斜めのラインをイメージして1〜2回擦ります。




こうすると、リード先端の開きが大きくなり、薄過ぎたり、詰まった感じのしていたリードが、少し厚みを増した感じになると思います。


指の腹でリードの下の方を
しっかり押さえながら、擦ります。

更にビリビリという音色が消えないようなら、リードの先端の両隅のマジックで囲っているところを、紙ヤスリで軽く1回ずつ擦ります。先端は敏感なので、その程度で音色が変わります。




結果、一箱10枚のうち、

吹き易いリード→6枚、

自分には薄すぎるので初心者の生徒さんにあげる吹き易いリード→2枚、

やっぱり音色がどうにもならないリード→2枚


となりました。



大雑把な説明でしたが、、、私はこのような方法でリード調整をしています。

前回のブログで書いた、「リードマイスター」を使うと、上手くいく確率が高くなりますが、光に透かして調整する方法もかなり有効です。





✿( ❛‿❛)✿✾✾✿

もっと、ちゃんと知りたい方へ。

高知クラリネット協会会長で小学校の校長先生でもおられる野町雅之氏が、

「悩めるクラリネット吹きのために」〜クラリネットリードのお話と調整〜という冊子に、リードの調整法について、写真図解入りでとても分かり易くご自分の研究された事を詳しく書かれています。

しかも!ご興味のある方がいらしたら差し上げて下さいと、その貴重な資料を、PDFファイルで預かっております。

ご覧になりたい方がおられましたら、


までご一報下さい。




(๑→‿ฺ←๑)♫ ♫♬♪♫


終わりになりましたが、貴重な情報を惜しげ無く提供して下さった、花井宏維氏、野町雅之氏、そして気前良くリードマイスターを貸して下さっている、Yさんに大変感謝いたします。





2012年1月20日金曜日

シングルリードの調整:「リードマイスターを使って」


リードマイスターのホームページ


花井宏維さんが開発された機械です。
ホームページに使い方や詳細が載っています。
この機械は、「リード・マイスター」と云うものです。


リードの固さを測って、カッターナイフを使ってリードを調整していく画期的な測定器です!


昨年、サックスを習いに来られている生徒さんのYさんが、購入された後、気前良く貸して下さり、只今うちで大活躍をしております。


時々(強引に!?)生徒さんやサックス吹き仲間を呼んで、一緒にリード調整をしたりしています。


今日は、「リードマイスター」と「リード調整」について、使ってみて分かってきた事をまとめてみようと思います。


さて、新品のリードを買った時、どのように使い始めますか?
人それぞれ、方法があると思いますが、私はとりあえず10枚軽く一通り吹いてみます。


年明けに、一箱空けて10日間ぐらいまんべんなく10枚のリードを吹き馴らしました。
*因みにアルト・サックスでは、リードはヴァンドレンのトラディッショナル(青箱)の3番を使っています。(マウスピースはヴァンドレンのA28です)


それで、大体いつもの通り、


吹き易い→3枚  少し固めだけどまあまあ吹き易い→3枚  吹き難い→4枚


という具合でした。ここから、「リードマイスター」の出番です!


最初に、吹き易いリードを測定しました。
一番良かったリードは、そのままで良いので何も手を加えませんでした。
一番吹き易かったリードです。→
グラフの上が固い、下が柔らかいとなっていて、
左右対称に半円を描くような形が良いリードです。
2番目に良かったリード
繊維が細かく入っています。→
 
意外と、リードの固さはアンバランスでした。
リードの左側の筋をカッターで切って
右側と同じぐらいになるまで柔らかくしていきます。


続いて吹き難かったリードをみてみました。
流石にアンバランスです。
調整後に測定したグラフです。
このリードは、調整した結果吹き易くなりましたが、自分が吹くには少し薄すぎるので、「初心者の生徒さんにあげるリード」行きになりました。


このように10枚、グラフを見ながら調整してみます。
意外と、吹き難い=リードの左右のバランスが悪い、とは限らず奇麗な半円のグラフになっているリードも何枚かありました。なので、吹き難いという定義には、「音色が気に入らない」という要素が随分あるなあと思いました。


「リードマイスター」を使うと、誰でも簡単に、左右対称のリードを作る事が出来ます。機械が無い場合は、リードを光に透かしてみて、繊維が密集していたり、太いところを、カッターで繊維に対して垂直に切ってみて下さい。中央が一番強く、両脇に向かってだんだん弱くなっていくイメージで。。。


その効果は、例えば小さい音量で吹くときの音の出だしが、とてもスムーズに上手く行くようになります。
P の出だしが楽になるのだから、全般に吹き易くなるというのはご想像通りです。


それから、今まで主流だった紙ヤスリを使うリード調整との大きな違いは、カッターで維管束をカットして調整すると、音色に響きと艶が増すように思います。


「リードマイスター」で左右対称にした後は、楽器を吹きながら音色を整えていきます。




「音色に関してのリード調整」に続く(๑˘ᴗ˘๑)




2010年9月22日水曜日

シングルリードの調整

リードの悩みは、リード楽器を吹く人にとって切り離せないものですよね。いつも、良いリードを探しているのに「無い...」と妥協している状態です。リードを買って、良いのが無ければ、リードの調整はしてみるものの、それでもしっくりこない時は、メーカーや種類を変えてみたり、厚さ(番号)を変えてみたり、昔のリードを使ってみたり、あげくの果てはマウスピースを変えてみたり。。。。


まあ、悩んでいる状態が普通なので、そうして普通に試行錯誤している中、先月、クラリネット奏者の東谷聖悟氏から、リードの調整に関する耳寄りな情報を教えていただきました。


今までリードの調整は、紙ヤスリ等で削るのが慣例でしたけど、カッターでリードの維管束(縦に入っている繊維)を切る方法があるのだそうです。リードの厚さを調整するのではなくて、剛性(反発力)を調整するという発想です。


ちょっと、目から鱗が落ちませんでしたか?


私は感心して、早速その方法を試してみました。


簡単にこんな感じです。


1)2〜3分リードを水に浸す。これは、維管束を柔らかくしカットし易すくするためと、吹いている時と似た状態にするためだそうです。


2)リードを窓ガラスに押し当てる。これは自分流です。基本はガラス板の上にリードを押し当てるという事です。でも、窓ガラスも日中の場合です。日の光で、リードが透けて維管束がハッキリ見えるので分かり易いです。夜の場合は、懐中電灯などの光を利用して、ガラス板にリードを押し当てると良いと思います。
*写真ではガラスの表面がデコボコに見えますが、2重ガラスになっていて、ちゃんと平らなガラスに押し当てています。

3)維管束が密集しているところをカッターで維管束と垂直にカットして行く。
   
1〜2mmぐらいの間隔でカット。始めは1本の維管束につき、2〜4カ所ぐらいにして、吹きながら 勘で切り口を増やして行くのが良いと思います。
中央が一番弾力がある状態が良いので、中央はあまり触らず、端に向けて弾力を少なくしていくイメージで、カットしていきます。


この調整を試してみた実感としては、削るよりも、変化がはっきりしていて、成功率も高いように思いました。


ところで、リードを測定して、「駄目リード」を「自分好みのリード」に変える事の出来る夢のような機械があるのをご存知ですか?


先日の9/19(日)、リードの剛性を測る「リードマイスター」という測定器を発明された、花井宏維氏(シングルリード研究室代表)と、リードの調整方法を分かり易く文章で書いておられる、野町雅之氏(高知クラリネット協会会長・加領郷小学校校長)が、「日本クラリネットフェスティバルin広島」のブースでデモンストレーションに来られるというので、『それは、是非体験しなければ!!』と思い会場の広島安芸区民文化センターへ行って来ました。



ブースを訪れてみると、皆が持って来るリードを、黙々と「リードマイスター」を使ってカッターで調整をされている花井氏と野町氏がいらっしゃいました。

この方は花井氏です。元々測定器のお仕事をされておられ、退職後にこの「リードマイスター」を特許取得後3年かけてこの機械を作られたそうです。

リードの先端辺りの弾力を測っています。

弾力がグラフになって出て来ます。縦が弾力の強さで、上に行く程強いということです。半円を描くようなグラフになれば、良いリードです。これは、中央はへこんでいますので、あまり良くないリードです。このグラフを見ながら半円になるように、繊維の強い部分をカットしていきます。


私も3枚リードを調整していただきましたが、自己流と大きく違っていた点は、1本の繊維に対し、シュッ、シュッ、シュッと軽く、何十本もカッテイングをされていた事です。


カッターは、普通ので良いそうですが、お二人が使われていたのは「1枚切りカッター」といって、紙が一枚だけ切れるというカッターなのだそうです。「1枚切りカッター」を文房具屋さんで見たら、700円ぐらいでしたが、PCで調べたら100円ぐらいからあるようです。


「リードマイスター」で測定しながら調整していくと確実ですし、自分の好みのリードの測定をし記録しておいて、その複製も出来るという夢のような機械です。(22万円だそうです!*年内のキャンペーン価格です/2010年内


調整していただいたリードは3枚とも、良く鳴るようになりました。ただ、元々のそのリードの音色の質は変わらないので、「良い音なんだけど、ちょっと厚く感じるリード」というタイプのリードに特に効果が有るように思います。機械を使って好みの強さを見つけて、本当に自分の好みのリードを作れるようになれば、楽しいだろうなあ〜と思うものの、諸事情を考えて購入は断念、当面は、手動で自分なりにリード調整を続けてみようと思います。


こうして素晴らしい研究をされておられる方には、本当に敬意を表したいです!


野町雅之氏が書かれた、『悩めるクラリネット吹きのために』〜クラリネットリードのお話と調整〜という小冊子(全32p)に、リードの調整法について詳しく分かり易い説明があります。リガチャーの調整法まで載っています。(何と、無料で配布されておられます)是非、読んで見たいという方は、コピーOKということですので、 ご一報下さい。kiginokoe@me.com



花井さん、野町さん、貴重な情報を惜しみなく教えていただきありがとうございました。

「リードマイスター」購入についてのお問い合わせ先
Tel. 03-3973-6189
E-mail. hanaikhoi@wing.ocn.ne.jp

HPでは、機械の使い方の動画を見たり、リード調整前と調整後の音色が聴けますよ♪