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2012年9月9日日曜日

Phill Woods / The Children's Suite



フィル・ウッズ(1931~)は、ジャズサックス奏者の大御所であり、作曲家でもあります。彼の作品は格好よくて、私もサクソフォン・カルテットのための「3つの即興曲」や「ディア・ヘッド・スケッチ」アルト・サクソフォンとピアノのための「ソナタ」をこれまで愛奏してきました。

先日、楽譜のカタログを見ていたらA.SaxPf.のための「The Children's Suite」という作品がって、興味津々で購入しました。今、一番音だしをしてみたい曲です。

この曲、1961年に作曲されたそうで、「くまのプーさん」の作者でもあるA.A.ミルンが書いた詩集 ”Now We Are Six "(邦題:クマのプーさんとぼく)に P.ウッズが感銘を受け、一気に書き上げた作品集なのだそうです。

曲はそれぞれ、フランス音楽のスタイルだったり、ジャズのスタイルだったり正にボーダレスです。この曲は、マルセル・ミュールやチャーリー・パーカーのようにクラシックとジャズのスタイルを吹き分ける必要はないし、ジャズの部分は、奏者のレヴェルに応じて自由に工夫してよいと、彼自身が、Performance Notes に書いています。

基本的に、ピアノパートはコード・ネームが書かれている部分も、音符もちゃんと書かれています。サックスパートは、コード・ネームだけ書かれているアドリブ部分が数カ所あります。

いずれも、好奇心に満ちた愛らしい曲集です。

Phill  Woods     The Children's Suite

1. Overture  序曲
2. Busy  忙しい
3. Down By The Pond  池のきしべで
4. Buttercup Days  キンポウゲの日々
5. The Engineer  エンジニア
6. The Emperor's Rhyme  皇帝陛下の詩
7. Forgiven ゆるしてあげるよ
8. Furry Bear  毛むくじゃらのクマ
9. A Knight In Shining Armor よろいをつけた騎士
10. Come Out With Me  ぼくといっしょにきて
11. The Good Girl  いい子
12. Twice Times  二をかけると
13. Solitude  ひとりぼっち
14. Forgotten わすれられて
15. The Morning Walk 朝のさんぽ
16. The End おわりに


詩集「クマのプーさんとぼく」の日本語版も、古本だととても安く手に入ります!


2012年8月23日木曜日

マスランカ の Song Book

(Carl Fischer  $14.95)

デイヴィッド・マスランカ(1943年〜 )の 「Song Book for Alto Saxophone and Marimba」という曲の抜粋を、打楽器奏者の荻原里香さんと、あるパーティーのコンサートで10月に演奏しようという事になりました。

以前から興味があって、楽譜とCDは持っていたので、やっと日の目を見る事に。でも、この曲は難曲なんです。

テクニック的に難しいのではなくて、余りにもシンプルなので、正に演奏者のセンスを問われるという意味で難曲です。1ページ目を載せてみましたけど、音数が少ないでしょう?


マスランカは、サクソフォンのソナタや協奏曲、4重奏曲の作品もあり、彼の吹奏楽曲の中でもサックスは大活躍する場面が多くて、サックス吹きには特別な作曲家です。


色々な方が書かれたブログを拝見すると、マスランカはもの静かで、内に熱いものを秘めた方のようですが、作品の印象も人物像と重なります。


話しは変わって、先日12才の歌手、ジャッキー・エヴァンコの歌をコンサートで聴く機会があって、大変感動しました。彼女が歌ったたら、どんな曲でも引き込まれてしまうなあという上手さで、本当に聴き入ってしまいました。


もし、エヴァンコちゃんがこの曲「Song Book」を歌ったら、やっぱり素晴らしいのだろうなあと妄想しながら、このシンプルな曲を自分はどこまで汲み取れるか、有る意味挑戦です。


あぁ、パーティーなのに、また挑戦曲を選んでしまいました。。。。


「Song Book」
1.Song for Davy - The Old Year Is Past 「デイヴィーに捧ぐ歌」
2.Lost 「迷い」
3.Hymm Tune with Four Variations 「賛美歌と4つの変奏」
4.Serious Music - in Memoriam Arthur Cohn
「シリアス・ミュージック ~アーサー・コーンの想い出に」
5.Summer Song 「サマー・ソング」
6.Song for Alison 「アリソンに捧ぐ歌」
7.Evening Song 「夕べの歌」
















2012年8月16日木曜日

リチャード・ロドニー・ベネットの楽譜

最近まとめ買いをした楽譜の中から、少しずつ気に入った曲を紹介していこうと思います。

私がよく利用している楽譜のオンラインショップです。


Sheet Music Plus
http://www.sheetmusicplus.com/instruments#

di-arezzo
http://www.di-arezzo.jp/accueil_cla.php

今回はSheet Music で564ドルの(約30冊強)のお買い物をして、送料が64ドルでした。
お得ですよね〜!


今日はリチャード・ロドニー・ベネットという作曲家の楽譜を4冊ご紹介します。

*リチャード・ロドニー・ベネット
[Richard Rodney Bennett 1936~](イギリス).....20世紀後半最も才能のある作曲家の一人。並外れて幅広い音楽的関心の持ち主であらゆる様式の音楽に精通し、ジャズ・ピアニストとしても一線級の演奏家。

ソプラノサクソフォンとピアノのためのソナタ(1986)

私自身は、ベネットの作品をまだ演奏したことがないのですけど、大学生の頃この曲をCDで聴いて、「うわ〜かっこいい〜」と衝撃を受けたことがありました。

この曲は、いわゆるクラシックの現代曲で、決して親しみ易い音楽ではないのですけど、そのときは曲を理解していた訳ではなく、2楽章のピアノとサックスがずっとユニゾン(一緒に)で動くテーマに痺れていました。

そのころすぐに、カタログを調べたりして楽譜を探したけれど、見つけられずそのままになっていて、最近やっと手に入れた次第です。

今、改めて楽譜を見ながらCDを聴いてみると、透明感と広がりがあって、気品のある良い曲だなあと思います。




Novello  
33.95ドル

音源:John Harle plays(Clarinet Classics CC0048)



スタン・ゲッツのための協奏曲
〜テナーサクソフォンとテインパニと弦楽のための 〜(1990)

この曲は、なんとジャズのサックス奏者 スタン・ゲッツの要望で書かれた協奏曲なんです。


委嘱の打診がベネットに伝えられた時、彼はこの話しに情熱を傾け夢中になり、初演や報酬が決まる前から曲を書き始めたそうです。残念な事に、スタン・ゲッツはその後に病で倒れ、具体的な交渉は後回しになったまま亡くなってしまい、曲は完成したものの、スタン・ゲッツの演奏でこの曲を聴く事は叶いませんでした。

こんな経緯をCD解説で知り、ずっと楽譜を見てみたいなあと思っていました。

この作品は、クラシックとジャズの様式が共存していて、3楽章の各楽章ごとにアドリブ部分があります。

我がカルテットの藤井さん、この曲やってみませんか?プロデュースしますよ〜!

Novello  
33.95ドル

音源:Elegy ~ Concerto for Stan Getz(Argo POCL-1548)




Three Piece Suite 〜アルトサクソフォンとピアノのための〜(1996) 
 1.Samba  Triste  2.Ragtime Waltz (Homage to Scott Joplin)  3.Finale



この曲は、2台のピアノのためのFour Piece Suite (1976)をもとに作られた作品で、アドリブはないもののジャズのスタイルで書かれている、とても親しみやすい組曲です。

悲しいサンバ、ラグタイム・ワルツ(スコット・ジョプリンに捧ぐ)に続き3曲目の終曲はファンクになっています。

コンサートで演奏しても楽しめるし、テクニック的にもそんなに難しくないので、中級者のレッスンでも良い課題になると思います。





Novello  
25.95ドル






Tender is the Night   
1. Nicole's Theme  2. Rosemary's Waltz(ソプラノまたはテナーサクソフォンとピアノ)

上記のベネットの3曲は、いずれもイギリスのサクソフォン奏者 ジョン・ハールが初演したという経緯があり、ジョン・ハールの曲集を見てみたら、彼自身が編曲しているベネットの曲が入っていました。原曲はTVの音楽のようです。ロマンティックな素敵な曲です。

この曲集には他に、ギョーム・ド・マショー(1300頃)ジョン・ダウランド(1563〜1626)のような昔の曲や、エリック・サティ(1866~1925)やマイケル・ナイマン(1944〜)やジョン・ハール自身の曲が12曲収められています。

個人的には、好きな曲ばかりでおおいに活用できる曲集です。(ソプラノ、アルト、テナーの曲が入っています)

Chester Music
25.95ドル


ということで、やっと憧れのベネットに辿り着きました。今年は吹くぞ〜。

Conversations, 2 Saxophones(14.95ドル)という曲もあるようなので、次回の便で買ってみたいと思います!