2010年1月12日火曜日



先日、NHK広島新春コンサート「宮島×モン・サン=ミッシェル祈りの海の夕べ」というコンサートに広島交響楽団のエキストラとして出演しました。


知らなかったのですが、広島の廿日市市とフランスのモン・サン=ミッシェルは観光友好都市提携を結んでいるそうです。


コンサートは戸澤哲夫(ヴァイオリン)さんと木原朋子(琴)さんの「春の海」で始まりました。木原さんはまだ若くて、エリザベト音大の大学院生ですが、堂々とした華のある演奏で、立派でした!


その後、オーケストラでドビュッシーの「海」や、ラベルの「ボレロ」等、NHKのアナウンサーの杉浦圭子さんとピアニストの横山幸雄さんが分かり易く解説しながら進行して、リラックスした感じの良い内容でした。



私は、オケ版・越天楽とボレロでソプラノ・サックスを吹きましたが、サックスはオーケストラの中で演奏出来る機会が多くは無いので、オケの中で吹ける!というだけでいつも、嬉しく思います。



ところで、「ボレロ」は、ソプラノ・サックスとテナー・サックスが使われていますが、元々は、ラヴェルはソプラニーノ・サックス(in Eb)とテナー・サックス(in Bb)で演奏するように書いたのをご存知ですか?


楽譜は、ソプラニーノとテナー用に書かれているので、ソプラノ(in Bb)吹きは、いつもソプラニーノ(in Eb)の楽譜を移調しながら演奏しているんです。殆ど、旋律なので問題は無いですが。。。


もう一つ。


「ボレロ」はご存知の通り、各楽器のソロで始まり、だんだん参加人数が増えて、最後は盛大に盛り上がるのですが、コール・アングレとチェレスタという楽器の2名の奏者だけが、最後みんなで声高らかに演奏している中、静かにお休みしてるのです。


ちょうど、私の席の隣がコール・アングレの席だったので、

えっ、何で?! 何でここの部分でお休みなの?

と思ってしまい、終わってから奏者の方にお尋ねしたら、

「写譜屋が書き忘れた」という返事が返って来て大変ウケました。

でも、本当だったりして!?