公開レッスンの模様です。
1年生の西川祐太さん。ゴトコフスキ−作曲ブリランスで受講。
2年生三浦未紅さん。クレストン作曲ソナタで受講。
先日、11月19日(金)「ファブリス・モレティ公開レッスン&リサイタル」が広島文化学園大学で開催されました。
今年から、音楽学科のある学芸学部が短大から4年制大学になり、その告知活動も絡めてこのような公開講座がこの春から度々開催され、この日は今年最終日の5回目の講座でした。
大学側の手厚い準備や、先生方が宣伝をして下さったお陰で、在学生は勿論のこと、卒業生や一般の方々、県外の遠方から聴きに来られた方も多くおられ、大盛況でした。
まずは、上の写真の2人の学生が大勢の観客の前で、レッスンを受けるという貴重な初体験をしました。きっと、一生忘れられない出来事になるでしょうね。その後、サックス科の学生全員によるアンサンブルのレッスンでした。
モレティ先生は、いつものようにジョークを飛ばし、ダンスの曲は踊ってみたり、常に雰囲気を明るくして、学生を少しでもリラックスさせ、長所を引き出そうとされていました。
奏法の癖を正したり、作品のスタイルや作曲者の話、練習方法等、初心者から専門家まで為になる、分かり易いレッスンが展開され、ピアニストの服部真理子氏の、テンポの良い通訳も絶妙でした。
そして、何と言ってもその後のリサイタルの演奏が最高でした。
プログラムは、以前このブログでお知らせした通り、サックスの名曲がずらっと並んでいて、聴き応えのある内容です。公開レッスンの後なので、演奏者からしても体力、気力の要ったことでしょうね。聴衆は、そんな事みじんも感じませんけど。
モレティ先生の演奏はサックスを知らない人でも、包容してしまう魅力があります。
広島に来られる前日に、保育園でブートリーのディヴェルティメントや、ボノーのカプリスといったサックスのオリジナル曲のプログラム演奏して来られたそうですが、0歳児から6歳児までの子供がちゃんと全部聴いたそうです。老人ホームでもこういったプログラムでコンサートするそうですが、やはり喜んで下さるそうです。
さて、話は戻り、私はコンサートの時譜めくりをしていたのですけど、モレティ先生が旋律のテンポを揺らせて自由に演奏される時、瞬時にその気配を察知してピッタリとソリストが演奏しやすい伴奏を付ける服部真理子氏のピアノも素晴らしかったです。
大満足のコンサートでした。